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担当者コラム

第三十一回 大きな歓声を追い風に連凧揚げ! 「おハながらdeっカイト」

2017.10.18

吉野町市民プラザより、学校プログラムのご紹介です。横浜市芸術文化教育プラットフォームの取り組みで、小学校に様々な分野のアーティストが訪れ、子どもたちとワークショップを行います。

 

今回ご紹介する学校プログラムは、市内にある小学校6年生2クラスを対象に、版画家の佐竹宏樹さんによる版画の技法を使った凧を作るプログラム「おハながらdeっカイト」を3日間体験する美術ワークショップです。

 

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初日の活動は佐竹先生の「森をつくろう」の掛け声とともにスタート!
7~8人のグループに分かれて、子どもたちが校内から色々な葉っぱを採取し、
大量に集めた葉っぱの中から自分のお気に入りを選びます。
葉っぱを畳1畳の大きな和紙の上に「森」のイメージ(夕暮れ時、ジャングル等)を
友達と膨らませながら敷き詰めていきます。

 

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敷き詰めた葉っぱの上に版画技法の吹き付けステンシルという技法を使って
赤、青、黄、緑、橙と複数の色をフッと息で画面に吹きつけて、
かわるがわる色を重ねていきます。
子どもたちは普段、なかなか制作することのない大画面や吹きつけ作業に大興奮で
みんな過呼吸になりそうなくらい必死に色を吹き付けました!

 

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色がのったら、今度は慎重に和紙から葉っぱを取り去ってみると、こんな感じになりました。

 

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こうしてみんなで協力して作った畳1畳の和紙の綺麗な「森」ができました。
これを、それぞれが思い思いに気に入った場所を選び凧の絵柄に使います。

 

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2日目は1人1人が紋切りを使った木版画に挑戦します。
木版画といっても木を彫るものではなく、紋切り(折り紙を折り重ねたものをハサミで切って、広げてできた紋様)を版にして刷ります。
刷る道具はすべて、本格的なプロ仕様。
プロ使用と聞いてますますみんなの気合いが入ります!

 

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子ども達は次から次へと色々な紋切りを作り、刷っていきました。
こうしてできた紋切りの木版画の紙を初日に共同制作した「森」に重ね合わせました。

 

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最終日は重ねた和紙を菱形にカットし、竹ひごを上手に組み立て、凧を作ります。
こうして作り上げた凧に糸を通し、
1クラス全員分の40連凧まで繋ぎ合わせて校庭へ移動。
作った凧が本当にあがるのか?!みんな大きな期待と不安を感じながら
“いざ連凧あげ!”

クラス全員40人分の連凧は子ども達の大きな歓声を追い風に
綺麗に澄んだ冬の青空にグングンとあがっていきました。
今回の「おハながらdeっカイト」プログラムは大成功でした。
しかし、2クラス目の40連凧は勢いと風にのりすぎて、
校庭の背の高い大きな楠の木に引っかかってしまうハプニングも起こりましたが、
これも凧揚げの一つの良い思い出となったことでしょう。

 

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3日間のプログラムは、色々な版画技法を体験し、子どもたちにとっては難しい工程もありましたが集中して取り組みました。
「森を作ろう」や凧揚げなどの共同制作を通して、イメージを話しあったり、自発的に友人の制作を手伝ったりする子や、連凧があがったときの一体感など、ねらいとする「アートでつなげるコミュニケーションと共同性」を学び、「お互いの認め合い」や共同で成し遂げる楽しさを感じることができるプログラムとなりました。

 

 

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吉野町市民プラザ

園田泰士