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担当者コラム

第十五回 自分のペースで少しずつ「親子で造形ピクニック」

2017.05.28

横浜市民ギャラリーあざみ野のアトリエで毎月1回開催している「親子で造形ピクニック」は、個別支援級や特別支援学校に通う子どもとその家族やお友達を対象とした造形広場です。中庭の窓ガラスに絵の具でお絵描きしたり、床に敷いたシートの上で土粘土をしたり、ご家族で自由に過ごせます。

 

参加している子どもたちの様子はそれぞれ。元気に走りまわって各コーナーをめぐり、時に他の子と一緒に遊ぶ子もいれば、絵の具→工作→絵の具といったいつもの自分のお約束コースを満喫する子もいれば、場所に慣れるのに半べそをかきながらそれでもお母さんと一緒に時間を過ごす子などなど。

何度か参加するうちにみえてくる変化もあります。最初は床に寝っころがったり日向ぼっこばかりだった子も、やがて絵の具をするようになり、今はほしい色を自分で選ぶようになったり。ここがどういう場所で何ができるのか、その子なりに理解し、興味の対象が少しずつ広がっているのかな?という感じがします。

 

 何年も参加されている保護者の方にお話を伺ってみると、造形活動がとても好きな子で、お家でも絵の具をしますが、ここでたっぷり窓ガラスに絵の具を使える方が本人は楽しく満喫できるそうです。随分背が伸びた彼女は、この日も窓ガラスの一番上まで使って絵の具を楽しんでいました。好きなことをのびのびさせてあげたい、という保護者の方の想いもあり、週末の予定をやりくりしながら参加しているそうです。いつもは手足をすき間なく塗りまくる彼女、この日は少し控えめに活動を終えていました。

 

 私たちの仕事といえば、絵の具や粘土のできる場を提供するばかりですが、子どもたちはみな障がいの有無に関係なく、新しい場所、新しいことに慣れるには少し時間がかかりますよね。慌てず焦らずその子のペースで少しずつ慣れる場を担保することで、慣れたら「できた!」がその子の楽しい気持ちや自信になっていくお手伝いになればと思っています。そしてそれを見守るご家族が、心配や遠慮もなくニコニコ安心して過ごせる場所でありたいとも思うのです。

 

初めた当初は参加者が少なく、1組貸切状態だったことも多々ある造形ピクニックですが、最近徐々に参加者が増え始め、7月の開催日は、なんと史上最多の参加者を記録!初めて定員をこえる参加がありました。担当としては、賑やかな会場にドキドキしながらも、嬉しさをかみしめずにはいられない1日でした。

 

 次回の開催は8月16日(土)。お盆休みの真っただ中ですが、行ってみようかな?という方はお申込みお待ちしています。暑い時期になりますので、お水でビショビショになってもいいようにお着替え(下着も!)があると安心です。

 

http://artazamino.jp/series/for-kodomo/

 

横浜市民ギャラリーあざみ野

浅岡なつき