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担当者コラム

第十三回 春は節目の季節です~『こども狂言ワークショップ』(横浜能楽堂)から~

2017.07.29

みなさま、こんにちは。

横浜能楽堂のあん娘(あんこ)こと、石川泰菜です。

 

大雪が2回も降った寒い冬が終わり、ようやく桜が咲いたかと思えば、暑いと感じる日もちらほら。

卒業式や入学式や移動など、イベントもたくさんあり、春は、あっという間に通りすぎていってしまいますね。

 

そんな短い春に毎年開催しているのが「横浜こども狂言会」です。

「横浜こども狂言会」とは、毎年夏休みからスタートする、小・中学性を対象とした「こども狂言ワークショップ」の発表会で、本物の狂言装束をつけ、140年の歴史ある能舞台で狂言を演じます。(詳細は、昨年の『子どものいる風景~活動現場から』第2回まで→ http://kodomo.yafjp.org/column/42/ )今年は、3月30日(日)に開催しました。

 

さて、この「横浜こども狂言会」に参加するためには、

先ず、夏休みに3日間開催される、小・中学生を対象にした「こども狂言ワークショップ~入門編~」と、1月~3月に開催される「こども狂言ワークショップ~卒業編~」に参加して頂かなければなりません。

今回は「横浜こども狂言会」に出るためのお稽古風景の「こども狂言ワークショップ」をレポートしたいと思います!

 

 

「こども狂言ワークショップ」は、平成8年の横浜能楽堂開館当初から開催されている人気のワークショップで、毎年たくさんの方にご応募をいただいています。

 

平成25年の夏休み、8月5日・6日・7日に開催された「こども狂言ワークショップ~入門編~」には、28名の方が参加してくださいました。

 

1日目のお稽古は、足の運びや扇の使い方など、狂言の基本からスタートします。

膝を少し曲げて(腰を入れて)お腹に力を入れて立つのが、狂言の基本姿勢。

これが結構難しい…。足がプルプル震えてきます。

 

  

2日目は、狂言小舞「盃(さかずき)」をお稽古します。

 

日頃、あまり持つ機会の少ない扇を持つのも一苦労。

一生懸命に先生の真似をします。

 

3日目は国語の教科書にも掲載されている「柿山伏」の一部を演じてみます。

さて、これは何をしているところでしょうか?

 

正解は…

柿の木に登って柿を盗んで食べていた山伏が、

柿の木の持ち主に見つかって、慌てて木のかげへ隠れたところです。

 

みんな必死になって木のかげへ隠れています。

 

 この3日間だけで、かなり本格的なお稽古だと思いませんか?

そして「こども狂言ワークショップ」は、入門編参加者の中からもっと狂言をやりたい!!という方を募って、1月~3月開催の「卒業編」へと続きます。

卒業編では、参加者一人一人役がつき、全10回のお稽古の中で、狂言1曲を仕上げます。

 

本読みから始まって、動きのお稽古へ。

先生に教わりながら、一つずつ覚えていきます。

 

お稽古が進んでいくと、

自分たちだけでできるようになっていきます。

 

 

夏には、一部分だけのお稽古だった「柿山伏」も

1曲すべてをできるようになりました。

 

 春は、一つのステージを修了し、新たな場所に出会う節目の季節です。

今年も、小学校1年生~6年生までの9名が「こども狂言ワークショップ」を修了しました。

本当におめでとうございます!!

 

みんな、寒さや雪、インフルエンザにも負けずに、本当によく頑張りました。

これからも、狂言を楽しんで、そして好きでいてくださいね。

 

 卒業編のお稽古終わりに、お茶目なみんなと1枚。。。

  

 

横浜能楽堂 石川泰菜